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映画『スポットライト 世紀のスクープ』を鑑賞

アカデミー賞で「作品賞」、「脚本賞」の2部門受賞した作品です。
作品は地元ボストンのカトリック教会のスキャンダルを暴いたボストングローブ紙が2002年1月に記事を出すまでの約半年間を描いてます。
きっかけは一人の神父の事件から、しかし、この神父が過去にも同様の事件を起こしていることから全ては動き出します。
記事にすることをきめてからも聞き込みなど地道な作業が続きますが教会の影響力という見えない壁が記者達の前に立ちふさがります。(プロローグの1976年のシーンに問題の困難さを感じます。)
凄いのは記者達の熱意、ジャーナリズム魂ですね。地道に時間をかけて隠されていたことに光を当てていき、調査も犯行を行った個人から教会の組織に、個人だけでは問題の解決にはならないという報道の本質をみせてくれます。
作品内も事実が明らかになるにつれて閉塞感漂う序盤から転じて勢いというか躍動していきました。
作品は教会を悪く描くだけの軽い作品ではなく現代社会に対してのメッセージに溢れており、発信する側、受けとる側、双方の立場から失われつつあるこの国のジャーナリズムの重要性を考える一石になるのではと思います。
作品はスクープまでですがこの後世界中に広がり大変な問題となります、そして、この問題は現在も当事者の神父達によって今も途上国で起こり「今」の問題でもあるようです。

ムーンライズキングダム

男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-05-02 23:11

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