案件
もう20数年前のことです。
祖父も父も編集社で仕事をしていましたので、子供の頃から嫌になるほど文書を作ることは注意されてきました。そのために、報告書で再提出を求められたことはありませんでした。
ところが、新任の上司が私の提出した報告書を表紙を見ただけで縦裂きに破き「やり直し!」の一言。
そこから三日三晩の泊まり込みで全文書き直しを行い、七回目の再提出で受理に至りました。
最初の3回は内容も見ずに表紙で破かれてゴミ箱行き、4回目からは破かれることはありませんでしたが、提出先を想定した問答の応酬で沈没、七回目にして「まともな報告書が出来たな、じゃあ客先に行くか!」と言って、一緒に客先に報告に出向きました。
何故このような判断をされたのか聞いたところ「お前の文書は気持ちが悪い。字面や行間から伝わる気持ち悪さは読み手を不快にするし疑念を持たせる。そんな文書で報告しても顧客の不満を煽るだけだ。」と言われました。また「正直に全てを語るのは誰でもできる。でも顧客の望む落とし所に帰結する内容にするには、論理を明確に作らないとならない。これができる者は少ないが、お前はできる可能性があると思った。」とも言われました。
当時の上司は既にお亡くなりになっていますが、きっとあの世からこの掲示板を見て、成長していないと怒っていると思います。
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2016-05-09 13:12