映画『カルテル・ランド』を鑑賞
本日はメキシコの麻薬戦争を扱うドキュメンタリーを鑑賞しました。
主な舞台となるメキシコのミチョアカン州は麻薬カルテルの「テンプル騎士団」の一般市民を巻き込む犯罪が横行しています。
政府も警察もろくに取り締まらないので市民は武器を手に自警団を組織して立ち上がります。(平行してアメリカ側の国境自警団も描かれますがもう少し撮影してほしかったと思いました)
ここまでですと正義VS 悪のようですがそんな単純な事では済みませんでした。成果をあげ肥大化した自警団は暴走、政府の思惑も絡み観ている側もまるで迷路に迷い混んだ感じになりました。ラストは暗澹たる気持ちになります
作品は人間の弱さ、脆さを描くとともに正義の脆さ、悪の繁殖力をみせます。そして、組織の迷走から暴走というのはとても他人事には感じられませんでした。
人間が何故愚かな過ちを繰り返すのかを観せてくれます。そして、これらを踏まえないと本当の灯りは手にできないのだろうなと思いました。
映画はメキシコ麻薬戦争から人間の本質的な問題を描いていました。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-05-29 22:14