白昼夢
臨海副都心にそびえ立つ、高層マンション。
エレベーターで最上階に上り、静脈認証で我が家のドアを開ける。
三つ指をついて「おかエリーなさい。」と言う妻が、顔を上げる。どことなく井川遥さんに似ている。
玄関でジャケットと鞄を妻に渡し、手洗いと洗面とうがいを済ませた私の後ろに、タオルを持って待つ妻。
「お風呂になさいますか?お夕飯になさいますか?それとも...」
妻がいい終わる前に、俺は、言葉なく妻を抱き締めキスをする。
妻の力が抜けていき、俺にその全体重がかかる。
俺は、妻をひょいと持ち上げてそのまま控えめなジャズの流れるリビングへ。
部屋のあちこちにキャンドルが灯されていて、窓ガラスの向こうの夜景を揺らしている。
俺は、妻をソファに横たわらせる。
妻と見つめあい、二人で、ソファの近くのキャンドルを吹き消す。
この夜は、俺たちのためにある。
。。。そんな...白昼夢を見ました。
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2016-06-08 15:11