今日の案件、ありです。
両親の話ですが、昭和40年代の話です。私の父は沖縄県の離島出身で、一族本家の跡継ぎでした。
沖縄は一族の結びつきが非常に強く、本家の跡継ぎというのはとても重要です。しかも、島の祭事に関わる重要な一族の本家だったので、東京に出ることの条件として、嫁は島の女性、でなければ最低限沖縄の女性というのが、じいさんの言いつけでした。
ところがおやじは、神奈川県出身の母との結婚を決めて、結婚式まで決め招待状を送り、電報を送りました。じいさんは体調が悪いと出席を断り結婚式には出てくれなかったと言うことでした。 相当怒ってたと思います。
数年して私が長男としてうまれ、初めて島に帰るとき、当時、米国の沖縄で、飛行場に迎えにきたじいさんとばあさんと結婚してからおやじは初めての対面、母はもちろん初めての対面です。
母が、写真でみてじいさんの顔をわかったので、私に「おじいちゃんだよ。」というと1歳半だった私は「おじいーーちゃん!!」とよちよち歩いて行くと、じいさんは私の名前を呼び抱きしめて涙をぽろぽろながして、家に着くまでの2時間ずっと、膝に抱いて誰にも抱かさなかったと言うことです。おやじはじーさんの様子を見て「よしっ!これで怒りはチャラ!」と・・・
私が両親の為にした一番いい仕事と、、、いまだに言われます。
年をとった母は、島の織物もして今は島の人以上に、島の人になりきっています。結婚には、結婚するときでなく、時間と新しい家族と言う非常に大きな力が働きます。一時の反対は、新しい家庭を築けばなくなるもんだと、、、私は思います。と言う私に、未だまだ嫁はみつかりませんがww。 本家の嫁は大変です!!
だるまさんた
男性/57歳/東京都/会社役員
2016-06-15 18:18