キレられました案件
お客様のお名前を間違って、こっぴどく怒鳴られたことがあります。
姓名すべてが、ものすご〜くむずかしい旧字を書くお名前でした。
丁寧に気をつけて写し、見直しもしたのですが、小さな点を一つ打ち忘れてしまいました。
お名前にこだわりがあるらしく、すごい勢いで怒り出しました。
こちらのミスなので、ひたすらお詫びしたのですが、おさまってくださる気配はありませんでした。
さらに、お詫びしても、収まる気配なし。
さらに、さらに、丁寧に、心からお詫びしても、収まる気配なし。
当然、「書き直します」と言ってもおさまってくださいませんでした。
他のお客様もたくさんいらしたので、なんとか落ち着いていただき、その場を静かな状況にしたかったのですが、長い間キレ続けてました。
意を尽くして謝っても通じない、これはもうムリだ、とわかった頃には、なぜかスーッと気持ちが引いていきました。
しばらくうつむいたままジッとして、お怒りの言葉を聞き続けました。
さらに、しばらくすると、「この方は、どうしてあげたらお気持ちを静めてくださるのか」と、頭の上を飛びまくる怒声をやり過ごしながら、他のことを考えてしまい、気持ちが遠くへ引いていくのを感じて不思議でした。
あの剣幕で、よく殺されなかったと、思います。
でも、あのタイプの方は、時間が経ってお気持ちが落ち着いた頃に、ひどく自己嫌悪に陥ってそうな気もします。
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2016-06-22 12:06