スペイン広場で怒鳴られまくったメモリー
皆さん、お疲れさまです。
今から20数年前、携帯もない時代のことです。
当時 勤めていた会社の部長の引率でローマへ研修旅行に行きました。
外出からホテルに戻って、市内のレストランで夕食までの自由時間。
僕と同僚は疲れていたので「時間まで部屋で休みます」と申告していましたが、
一休みしたところで「せっかくローマにいるのだから」と市内に繰り出すことに。
出かける前に部長の部屋を訪ねましたが部長は不在。
部長と同室の先輩がトイレに入っていたのでドア越しに「外出します」と告げて出かけました。
夜、待ち合わせのスペイン広場に直行すると「お前ら勝手にどこ行ってたんだ!」と部長が激怒していました。
後で聞いたことですが、トイレに入っていた先輩は水あたりの腹痛に苦しんでいて伝言どころではなかったらしく、僕らは『行方不明』になっていたのでした。
大勢の人が集まる観光名所のスペイン広場に、部長が大声で怒鳴り散らす声 (日本語) が15分くらい響きわたりました。あまりの勢いに言い訳のスキもありません。
部長にすれば「海外で もしものことがあったら」と責任感から気持ちが高ぶっていたのだと思いますが、人生であれほど怒鳴られ続けたことはありません。
しかもスペイン広場。
地元のイタリア人や、世界中のバックパッカー達に笑われるやら、驚かれるやら、今でも恥ずかしい想い出です。
しかし、場所がどこであろうと、心の底から人を叱れる部長のパワー。今では「凄い人だったなぁ」と思います。
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2016-07-04 15:48