映画『好きにならずにいられない』を鑑賞

作品はさえない日々を送る大柄な男があるきっかけで出逢った心に傷を抱える女性との恋を通じて新しいドアを開けるまでの心の成長を描く。
空港の荷物係として働く主人公のフーシは43歳独身(女性と交際したことも無い)、趣味が戦場のジオラマを作ること。物静かな性格なのだけどその風貌のため、あらぬ誤解をうけるシーンも。
この作品で描く恋はけっしてきらびやかな恋ではありません、でも実直な恋の風景が描かれていると思います。
恋心の芽生え、揺れる想い、積み重ねていく時間、衝動的な心の動き、守りたい、支えたいという献身というまでを繊細に写し、恋を通じて成長(デート場所の変化に注視、空港も最終的には意味を持ってきます)していく彼の姿は観ていて応援したくなり、恋の持つパワーは国籍を問わず胸を打つものがありました。

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