映画『太陽のめざめ』を鑑賞
子供は親を選ばない、なのに子供を育てられない親についてのニュースがよく聞かれる昨今、不幸なことにそんな親の元に生まれた子供はどうやって人生を歩むのか。
作品は親になれない親の元に生まれ学校にも行かず、暴力と盗みを繰り返す少年の心の成長を描いていました。
少年は更正のチャンスが与えられてもそのたびに耐えられず暴発してしまい、周囲を失望させてしまいます。暴走を繰り返し、誰しもがさじを投げそうな少年に観ていてとても出口が見出だせませんでした。そんな少年の更正にとって必要なことはなんなのだろう?
重要な役割を果たすのが少年を担当した判事、判事に任命され少年に寄りそう教育係、少年と恋におちる少女です。
判事は諦めず手を差しのべ、時には突き放す厳しさを持ち作品内に現実味を持たせますね。
自身も不良だった教育係は少年を自分自身と重ねたのか熱く接していき、少女との出逢いが少年の心に変化をもたらし、ラストに活かされます。
作品は夜明けの太陽の光のような雰囲気でラストに可能性を示します、暗闇から抜けられない心に手を差しのべ続ける諦めない愛情に甘さは感じず、覚悟を感じました。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-08-11 20:54