説得力
お疲れ様です。
話題の『シンゴジラ』を見てきました。
怪獣モノ黄金期 リアル世代からすると、約束事は踏まえた上で、進化した映画という感じ。
定番の歌舞伎のつもりで見に行ったら、スーパー歌舞伎でした、みたいな。
料金に見合うリッチな内容でした。
ところで、見る前に気になってたのは『ゴジラが口からだす熱線』をどのように描くのか、でした。
生物、科学、軍事、政治など現代日本をリアルに描く、と聞いていたなかで、怪獣とはいえ『生き物が口から火を吐く』って、一番、トッピなことでしょう。でも、それがなかったらゴジラじゃないし。。。
だから「どうすんのかな?」って。
結果、それはそれは見事に炸裂しました! ちょっと嬉しかったw
その昔。
平成ガメラの時に、昔のガメラを知る 古いファンの関心事は『回転ジェット』でした。
ガメラが空を飛ぶ時に、手足をひっこめ甲羅だけになって、四方から炎を出しながらクルクル回るアレです。
あまりにもリアリティーがなさすぎて「やらないだろう」と思ってたら、やった。
もちろんCGで。 それは見事なものでした。
ヘリコプターのホバリングのように、ゆっくり浮き上がり、
回りはじめたと思ったら、一気に回転速度が上がり、
「ヒューーーーン!」と猛スピードで空のかなたに飛び去りました。
その瞬間に「おぉー!」と観客全員のどよめきが館内に起きました。
いい年こいたオジサンオバサンたち「おぉー!」と思わず声が出た、僕も出しましたww
映画を見て「たくさんの観客が泣く」とか「みんな爆笑」とかはあるけど「一斉にどよめく」という体験は後にも先にもあの時かぎり。
「甲羅の中はどうなってんだ…」とか「物理の法則が…」とか、もう、どーでもヨシ!
「ありゃ、飛ぶだろ!」という、飛んでマス!という説得力に満ちていました。
そんなこと思い出しつつ…
今回の熱線もかなりのものです。さすが樋口真嗣。今回もがんばってます。
「出すでしょ、熱線ぐらい、なんせ怪獣だから」っていう。
「これはもう町中、火の海にするしかないな」っていう。
気合が入っているというか「勢いや良し」という説得力ですかね。
スカっとあたり一面 ぶっ壊したい方にもおススメです。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2016-08-13 04:33