映画『ブルックリン』を鑑賞
作品はアイルランドから単身アメリカに渡った一人の女性の成長を描いています。前編は異国の地に渡った女性が自分の居場所を確立するあたりを、後編は人生の選択にクローズしていきます。
それだけでなく当時のアメリカの世相も背景に見られ、アメリカがどのように造られ、貢献した移民達はどうなったか、それでも不安に押し潰されそうになりながらも夢や希望を胸に海を渡る人々はどう生きたかというあたりにも注視してほしいですね。
物語は聡明さを兼ね備えているが自国には満足な仕事もなく主人公の女性は姉の励ましを受け遠くアメリカへ渡ります、当初は不安で自信なさげ、異国の生活にも馴染めず故郷から来る姉の手紙を胸に涙で頬を濡らすあたりはこちらも胸が締め付けられる思いです。
やがて周囲のサポートや恋によって一変、輝きを放つようになります。
しかし、不幸が彼女を襲い一時帰国の途に、(ここで知る隠されていた姉の秘めた想いにもジーンときました)そして様々な事が彼女の心を揺れ動かします。
故郷、家族、愛する人、これからの人生、彼女の運命の決断に観ているこちらも揺さぶられました。(決断までの下りは女性側の解説も聞いてみたいところ)
この年代の作品を見るたびに思うのですが当時の衣装がいいんですよね、あと個人的に感じたのはヒロインの衣装の色も心情の変化を表しているのかなと感じました。
ラストの不安や迷いも消し去った強い眼差しがとても印象的。
この街で生きていく、この人と生きていく、何故なら私の人生はここにあるから。
そんな意志が感じられました。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-08-14 22:28