映画『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』を鑑賞
昨日は寝落ちしてしまい今日の書き込みとなります。今週公開の作品ですが内容は予告で触れている辺りまでを触れてまとめました。
物語の舞台は第二次大戦中のアメリカ西海岸の小さな街。体が小さく、いじめられっ子の主人公の少年ペッパーは「相棒」の父親と空想的な冒険遊びやマジックが好きな少年。優しい父母や熱血漢な兄に囲まれた穏やかな暮らしを送っていたが、やがて戦争の影が押し寄せ、相棒である父親が出兵することに・・・。
物語の軸は戦地に赴いた父親を取り戻そうと奮闘する少年の姿を描いて、そのなかで少年を導く役割の司祭や街の人々から差別的な扱いを受ける日系人と少年の交流が作品を深くします。
少年の目線からの戦争映画からか街の景色もどこかほんわかとした造り。しかし、作品の中身は濃厚で想定された親子の物語というだけでなく憎悪や差別、信仰、情報の煽動により物事の本質を見極められない人間の危うさ、そして、少年の目線だけでなく親の立場、兄の立場、周囲の人々の立場など様々な角度から戦争が市民にもたらす事を描きます。
大人から見たら小さく無力な少年が大切な人のために何をしたらいいのかと戦争に向き合い、奇跡を信じる心は困難を乗り越える強靭な意思の力となります。
子供の目線から描く戦争の物語からいつの間にか置いてきてしまった子供の頃の心を思い出しました。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-08-29 21:29