映画『ある天文学者の恋文』を鑑賞
本作品は先日スカロケでも紹介された「鑑定士と顔のない依頼人」のイタリアの巨匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品。
天文学と永久の愛という組合せはロマンチックな印象を抱かせます。
作品は天文学者のエドと教え子でもあるエイミーの秘められた恋の物語と思いきや・・・。
ある日、出席した講義でヒロインは出張していると思っていた彼の訃報を知ります、が、同時に彼からのメールが届く。
作品の大半となる異なるはずの時間軸にある二人の関係(タイミングを図ったかのようにヒロインに送られる彼からのメール、そして手紙とメッセージの入ったDVD )に天文学を織り混ぜていると感じました。
命の期限が砂時計の如く流れ落ちわずかに残された時間、未来を生きる大事な人になにを伝えるのか、届けるのか。
ヒロインはいないはずの彼の面影を追い、苛立ちを抱き、また、求める。
出逢いは別れのはじまり、だからこそ人との出逢いは大切なのでしょう。
彼は星の光のように、ヒロインが生き直すための、再生の道を照らす。ありったけの愛を込めて。
ラストのほうで送られる後ろ姿のみで伝えるメッセージ、そして映像が閉じた時に・・・なんとも。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-10-10 23:37