逆で良かった話
お疲れ様です。
僕の知人は小さな商業写真のスタジオで重用されてきましたが、20代のうちに脱サラして、専門学校に通って、夢の工業デザイナーとなり大手の自動車メーカーに再就職しました。
配属されたのは、車の内装、それもインパネ回りだけをデザインする部署。
インパネ周りだけにもかかわらず、常に20人もの同格のデザイナー達がいて、いつも彼らと競合しなくてはいけない状況。
まる3年間、メーターの数字 一文字すら、彼のデザインが採用されることはありませんでした。
今は主要な部分も任されているようですが、車のごく一部をデザインしていることに変りはありません。
しかし、一部とはいえ、全国を何千何万と彼のデザインした車が走っているという誇り。もしかしたら、何十年と世に残って、さらにもしかしたら博物館に入るかもしれない、という楽しみ。息子に自慢できる快感など、何物にも変えがたいといいます。
本人の気持ち次第かもしれませんが、大企業なら実現できる夢なんてのも、きっとあるのでしょうね (・∀・)ノ
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2016-10-20 16:10