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映画『お父さんと伊藤さん』を鑑賞(昨夜ですが)

昨日のレイトショーで鑑賞しました。
過去作品から、生きていくなかで何かを失う、もしくは欠けている人々の再生を描く事が多い印象のタナダユキ監督。今作品は20歳も離れた歳の差カップル(彩=上野樹里、伊藤さん=リリー・フランキー)と娘の父親(藤竜也)、この時点で交際をめぐる話なのかなと思いきやそこはタナダユキ監督、流石でした。
タイトルの「お父さんと伊藤さん」の「と」。鑑賞途中でその意味に気付かされます。
気ままでいてささやかな幸せを感じさせる生活を送っていた2人のアパートに突如転がり込んできた気難しい父親。3人の生活はユーモラスな展開で進むも次第に現代社会が抱える家族の問題に。
主演の3人がそれぞれの持ち味をだしていて、上野樹里さんは自然体でのびやかに演じつつ親と向き合う難しさを、藤竜也さんは老いていく父親の哀愁、昔の父親像、身仕舞いの心理を巧みに演じます。
そして、リリー・フランキーさんが演じる娘の恋人伊藤さんは普段は飄々としているのに随所で見せるの懐の深さというか、受け止め方の幅広さが良いですね。
年の功というか変幻自在に受け止めたり、突き放したり、投げ掛けたり・・・・。
作品的にも、親子の性格や現状からしてもこの役がなかったら成立しないのですがこの手のキャラはやはりリリーさんうってつけですね。
ラストは現実的に幕を閉じると思わせ、監督のテイストがしっかり出ています。
彩、走れ!!走れ!!

ムーンライズキングダム

男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-10-23 21:12

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