トンズラー
お疲れ様です。本日の案件です。
20年ぐらい前、
前の仕事を退職したのをいいことに、イタリアへ遊びに行ったのはいいけど、帰国後、なかなか再就職が決まらず、いいかげんお金もなくなり、実家に居候するも金も入れずに飯だけは3度も食うので母に疎まれ。
友達が店長やってるカフェやら、蓼科高原のホテルのダイニングで1ヵ月ぐらい季節労働やったり、アルバイトで食いつないでいました。
そんな中、降って沸いたような、
新規オープン、イタリア料理店のオファー。
オーナーさんは地方で造り酒屋を営む、県議会議員の先生で、これならギャラをピンハネすることもあるまい、と、ノリノリ、ワクワクで企画室に毎日通いました。
店のコンセプト、設計図、備品の選定、食器選び、メニュー構成など、ミーティングの日々、。馴染みの業者さん達にも声をかけ…などなど。
お店作りってリアル 1/1 プラモデルみたいなものでとっても楽しいものです。オーナーに『支度金』までいただいて、数ヵ月前の流浪の日々がウソのように、夢の時間でした。
しかし( ̄▽ ̄;)
店の権利取得やら、不動産手続きで、だんだん大家さんと波風が立ちはじめ…
結局、計画を一から見直すことになり、約4ヵ月、オープンが先伸ばしになり、その間『給料は出ません』という。『支度金』など、とっくの昔に大盤振る舞いで露と消えておりw
これはどうにもならん!と、離脱を決意しました。
オーナーさんには『母が不治の病』をはじめ、ウソで塗り固めた手紙を出し、関係各位にお詫びしまくり、トンズラしました。
後日、オーナーからは時代劇の果たし状みたいな、長半紙の返信をいただき「貴殿のご活躍をお祈りします」などと、書いてあって、プーに逆戻りしてる自分を恥じ入りました。。。
『支度金』返せ!といわれなくて良かったw
あぁ、
なんだか、今となっては懐かしい話(。-∀-)
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2016-10-24 16:47