映画『とうもろこしの島』を鑑賞
昨日書き込み損ねたアブハジア紛争2部作の一つです。
川を挟んで睨みあう両国の境界となっている川の※中洲で畑を耕しとうもろこしを育てる老人と孫娘。彼らは中洲でとうもろこしを育て、川魚を採り慎ましく暮らしていますが、時折響き渡る銃声やボートでパトロールを行う両軍の兵士の姿が戦中であることを感じさせます。
ある日、畑に倒れこんでいる兵士を見つける反応から敵対している国の兵士のようですが老人は彼を介抱する。
※この地域では、秋の季節に増水した川の水が上流の山から肥沃な土を運び春になると中洲が出来あがり、農民はその中洲で作物を作り厳しい冬に備える風習があったそうです、中洲は秋の増水のたびに消えて春にまた別の所にでき、農民は毎年別の中洲に渡り作物を育てるようです。現代ではダム造られ川の流れが整備されたこともあり行われていないようです。
作品はほとんど台詞が無く、わずかな情報から想像しないといけません、老人の子供でもある孫娘の親はどうやら戦争のさなかに亡くなったようですが老人は敵の兵士の命を救います。
人間性についてだけでなく戦争と人々の営みの対比の描き方がお見事、社会や自然に翻弄される人間の弱さも描かれ実に濃密な作品でした。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-10-31 23:33