カンナ劇場
夢を見た。自分の目の前に炎の中で白いワンピースを着た少女が1人たたずんでいる。そんなような内容だったような気がする。ここ数日、寝不足で睡眠が浅いせいか、夢を毎日見ていた。これで5日間連続だっただろうか。内容はそれぞれ全く違う内容なのだが、1つ共通していることがある。それが、その少女が出てくることだ。毎回、起きてすぐに彼女がどんな顔なのか、どんな表情だったのかを思い出そうとする。が、全く思い出せない。夢を思い出せないというのはよくあることだが、この場合は少女に関する記憶だけ、そのまま抜き取られているようなそんな感覚なのだ。
“考えていても仕方ねぇか、とりあえず、バイトに行こう”と、重い腰をあげ、骨が赤く錆び付いてきたビニール傘片手に、住んでいるアパートを出た。
アンティークカンナ
男性/26歳/埼玉県/訳あり只今休業中
2014-06-15 08:54