映画『淵に立つ』を鑑賞
自宅を兼ねた小さな工場を営み、平穏な暮らしを送る家庭にある日現れたいかにもな雰囲気を身にまとう白いシャツの男。
その男は主人の過去の知り合いでその日から住み込みで働くことに
いきなりの来客に妻や娘は嫌悪感を抱くもその男は家族に溶け込みながらそれぞれの心理に変化をもたらし、やがて残酷な痕跡を残し去っていく。
8年後、平穏のように見えながらも傷痕に苦しむ家族に運命の皮肉が・・・。
一見、悲劇的なサスペンスのようですがこの作品のテーマは「家族」のようです。
一人の男の出現により家族は壊れていたということを浮かび上がらせるというよりは元々は個の集まりということが出てきたのかなと感じました。
別々に生まれ、出逢い、夫婦となり、子が産まれる。それぞれの個が、運命により一緒になり一つ屋根の下で生活を営む共同体。
アットホームな家族のドラマに慣れ親しんでいる私たちに別の角度から家族の本質について問い掛けてきます、壊れた時に見えるその本質を一切の容赦もなく。
ラストの川の字に横たわる姿と響き渡る慟哭
人は脆く一人では生きていけない
そばにいる人と生きていかなければならない。
現代に生きる私達に痛烈な問い
「家族」とは?。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-11-03 23:23