無題
いつもなら疲れて眠気もキツいこの時間帯、眠れる気がしません。
…。
昨夜、大学の同期で友人のKより着信履歴とメール。
当然、営業中でバタバタしてたので、それ自体に気付かず。
日付も変わって閉店後、携帯を開いてみれば、メール本文はたった一行だけ。
同じく大学の同期Yの訃報でした。
深夜で連絡がつかないため、原因が事故、病気なのかすら分かりません。
彼とは学部生の4年間、寮の一つ屋根の下で暮らしもすれば、
切磋琢磨し合い、時にはふざけ合ったり馬鹿な事を罵り合った仲でした。
数年前、別の同期の結婚式の二次会で近況を語らったのが、
私の見た彼の最後の姿となりました。
卒業式当日に寮生の同期全員で撮った集合写真の中には、
ケラケラと笑う彼が確かに居るのに、その彼はもうこの世に居ません。
この週末、彼の出身地である千葉での葬儀には、関東近辺の同期は
参列するでしょうが、逆に私は店を閉める訳にいかず、彼に十年来の礼はおろか、
最期の見送りすらしてやれません。
何の因果か、自身の今置かれている立場が恨めしく、悲しいです。
早過ぎる同期の死に、心にポカンと穴が開いていますが、
通勤途中に何箇所かある貸ホールや、丘向こうにある斎場では、
日々誰かの葬儀が行われていますし、道路脇では車に轢かれた
タヌキやアライグマを見ることも珍しくありません。
人を含む生き物が、いざ死ぬ時は、こうも呆気ないものだとは
自身の学生生活や、先の震災で嫌と言う程思い知らされました。
その筈なのに、日常の暮らしの中で忌まわしい記憶を忘れていく
からこそ、突然の訃報を受けて心に穴も開くんでしょう。
馬鹿ですね。
合掌。
つきのわ上等兵
男性/43歳/愛知県/会社員
2016-11-18 05:29