エリーのハードボイルド日記 其の参拾漆

九州男児と聞いて、あなたはどんなイメージを持つだろうか？
武骨…無口…芯がある…その奥に秘めた男らしさ…。
そんな格好いいイメージだろうか？
はたまた、女性を３歩後ろに歩かせる…家事ができない…威張ってる…そんな嫌なイメージだろうか？

残念ながら、俺の知る限りで九州男児と呼べる男は残り少ないかも知れない。
確かに、いいイメージ悪いイメージあるだろう。
事実、俺の父親に限っては、「最近湯を沸かせるようになった」と自慢されたくらいだ。

九州男児は、九州おごじょ(女)あっての九州男児と言えよう。
三蔵法師の手のひらの中で思い切り飛び回る孫悟空…さながらそんなものだ。
「母ちゃんがいないと生きていけないよ～」それが、九州男児の本音である。

…と言うわけで、俺がテレビを観ていて素敵だなと思う女性は、九州おごじょが多い。
「あ！この人九州おごじょやったんか！やはりな…」と言った寸法だ。

九州男児は、九州おごじょあってのものなのだ。
イメージは男性が威張ってるように見えても、男も女も互いをリスペクトしている関係なのだ。

俺はいつだってちゃぶ台をひっくり返す準備ができている。
今にみてろ。
ちゃぶ台をひっくり返して、九州男児の魂を見せて…や…
…はい？
…何でちゃぶ台を下から持ち上げようとしてるかって？
…いや、ちょっと筋トレをですね…。
…え？床でやれ？
…いや、ちゃぶ台あっての九州男児でしてね…
…え？ひっくり返すつもり？…
いやいや、そんなつもりは…
…そんな！滅相もない‼

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