ミッドナイトガッパーナ
④ターニングポイント その1
うちの社員のおいしい紅茶が玉の輿で浮かれちょりましたね。優しいレスをたくさん頂いて本人も喜んでおりました。許可をもらったのであの出来事について書こうと思います。
僕と彼女の出会いは、3年ほど前…彼女の実家の蕎麦屋に僕らがコンサルで入っていた時の事です。メンバー3人で調理場にいて「娘です」と紹介され「あ…どうも」と挨拶されたのが初対面。僕らは「車で駅まで送ってあげよう(電話番号を聞いて、今度遊ぼう)」と考え、本気のジャンケンをして、勝利した僕が送る事に。
道中スカロケを流しながら「ラジオ聴く?」「マンボウやしろって知ってる?」とぎこちない会話をしていると「本当にあの店は経営が上向きますか?その気持ちがありますか?」と不機嫌に聞かれました。どうやら「経営コンサル」を良く思って無かったようです。
ついカチンと来て「君は最近ご両親とゆっくり話しした?今日も久々に帰って来たようだけど、お母さんの話だと対して会話してないみたいだね。じゃわからないよね。少なくても僕らが通い始めた頃に比べたら穏やかになってるよ。君が僕らを信用しないのは勝手だ。この先もそれでいい。ただご両親に気遣いくらいしてやんなよ、娘だろ?」と返しました…最悪の雰囲気で駅に到着。そして「あ…電話番号聞くの忘れた…」と気付くのでした。
実は彼女の実家の蕎麦屋からはお金を頂いていませんでした。僕らが依頼されていたのは「閉店業務」つまり店をたたむお手伝い。子供も親元を離れ、後継もいない。経営も赤と黒を行ったり来たり…ご両親はそろそろ潮時と考えていたようです。でも僕らは「まだまだやれる店」と判断。
「無理なら新しい経営者も探します。潰さない方がいい」と説得。安定経営が出来るよう無償サポートを申し出たのです。
勝手に始めた事とはいえ、見た目最近社会に出たばかりのねーちゃんに「信用ゼロ」の言われよう…でもこれが普通か…親が騙されていると思っても仕方ない…と思いました。
これは後で聞いた話ですが、その日のうちに彼女はお母さんに電話して「コンサルを断るように」と説得したそうで…逆にお母さんから「一切お金を払っていない」「初めて楽しく仕事している」「あんたも人の為に何かしなさい」と怒られたそうです。その時彼女は転職を考えていました。そしてある行動を起こします。
…つづく。
貴久&ガッパーナ
男性/46歳/千葉県/蕎麦屋専門のコンサルタント (社長さん)
2016-11-29 23:48