ミッドナイトガッパーナ
④ターニングポイント その2
さてさて…転職を考えていたおいしい紅茶。彼女は「この会社に入れば何かが変わるかも」と思い立ちます。でもご両親に相談すれば反対されるのはわかっている。でも連絡先がわからない。その時点でわかっているのは「会社名」「駅まで送ってくれた人はスカロケというラジオ番組を聴いていた」という事。悩んだ挙句彼女が選んだのは「ラジオに投稿してみよう」だったのです。
その日は初めて20名親睦会が開かれた日。番組を聴いていてこれはチャンスと思い即投稿、番組で採用されて読まれます「実は私はこのスカロケ社員の中で人を探しています。…車で流れていたラジオが「スカロケ」で面白いからいつも聞いてるとおっしゃっていたので、ひょっとしたらスカロケ社員なのではないかと思い書き込みました。…私は先週勤めていた会社に退職願を出しました。御社に入社したいです。このメッセージをご覧になられましたらご連絡ください。あと皆さんにお願いします。親睦会でそのような会社の関係者の方がいらっしゃったら教えてください」
僕はたまたまその日トラック配送のバイト。帰り道大渋滞に巻き込まれ、普段途中までしか聴けない番組を最後まで聴いていたんです。「あれ?うちのことじゃね?」と思ったところに副社長から一本の電話「放送聴いてた?これ君津の店じゃね?あの女の子を駅まで送った…」「あ〜。やっぱそうか!」
渋滞に飽きてする事が無かったので僕も彼女の実家の店に電話「娘さんが僕と連絡を取りたがっているようなのですが、ご主人から僕の携帯番号を娘さんに教えて頂けますか?」と伝え掲示板にも「おいしい紅茶さん。あなたのお店は君津ですか?」と投稿…。
正直「何であんな態度だったのにうちなんだ?」と思いました。でももし投稿が本当なら「仕事を辞めたのか…再就職の相談くらいは乗ってやれるかな」と半信半疑の状態でした。
すると彼女から電話が…「先日は大変失礼致しました。母から話を聞いて…本当に失礼な事を申しました。もし今社員募集をしているなら面接を受けたいのですが…」
実はそれまで「未経験者の社員」を雇った事がなく、それどころか「スカウトのみ」で社員を集めていたので「わかった。とりあえず明日会社においで。面接しましょう」とだけ伝え「まぁ、協力会社に紹介してあげればいいか…」と考えていました。
…つづく
貴久&ガッパーナ
男性/46歳/千葉県/蕎麦屋専門のコンサルタント (社長さん)
2016-11-30 22:01