ばあちゃんごめんなさい
母が早くに亡くなったので代わりに家事をしてくれてたばあちゃん。
ある日、家に帰ると夕飯の残りが食卓にあって、腹具合と相談して食べようかどうしようかと悩んでいたら「大丈夫だよ、だれも箸を付けていないからきれいだよ」とばあちゃんが言った。
違うんだよ、あの時そんなこと考えてたんじゃないんだよと、亡くなる前に伝えたかったんだけど、結局伝えられず、ばあちゃんは亡くなってしまった。
いまでもその言葉を言った時のばあちゃんの顔を思い出すと胸が苦しい。
ばあちゃん、ごめんなさい。
ぴょろ吉
男性/54歳/神奈川県/会社役員
2014-06-19 17:14