ポイ捨て
前を走っていた車がタバコをポイ捨てした。
なんだかとても悲しかった。憤りさえ感じた。
『いい大人がそれくらいの事で』と思う人も多いだろう。
けど、そのタバコは土に還るまでかなりの時間がかかる。いや、果たして土に還るのだろうか…。
タバコに限ったことではない。
ビニール、プラスチック…。
これらは細かくなって目で認識できなくなっても、決して土に還ることはないらしい。
そして風に運ばれ海に蓄積される。魚の体内に入っても分解されずに排出される。その魚を人間が食べてもやはり分解されずに体外に排出されるのだろう。
やがて海はプラスチックだらけになるだろう。
どれくらいの期間で危険な領域に達するのかは知らない。もしかしたらその前に地球が無くなるのかもしれないが、ニュースで取りあげられるぐらいなのだから危険なんだろう。
生態系が崩れる。
『人工知能が人間を滅ぼす』などと言っている場合ではない。
人間を滅ぼす可能性があるものは、おそらく人間なのではないだろうか、と思った。
昔からやってはいけないと言われている事には必ず理由がある。
しかし、近年の日本では、『時代が変わった』を言い訳にして、『許すのが大人だ』みたいな風潮になっているように思える。
感情任せになる事は確かに悪いこと。
だが、ダメと言われている事をやる人に対しての憤りの感情は、決して忘れてはいけないような気がする。そして、それをうまく諭せる事、それこそが大人に求められることであると思うし、きっとそれはどれだけ時代が変わっても、変えてはいけないものなのではないかと思った。
『人それぞれ価値観があるから』という言葉は、感情任せになる事を抑えるために造られた言葉であって、決して迷惑をかえりみない好き勝手なエゴを認めるための言葉ではないと思った。
憤りの感情、それは決して悪いものではない。
これを忘れずに生きようと思った。
みっく。
男性/46歳/千葉県/アホだけど良いオトコをめざしちゃうハッピーなドライバー略してアホ
2017-01-05 01:15