社員掲示板

本日の案件

 私は半導体系のエンジニアだったのですが、仕事を教えるのは比較的簡単でした。技術的な仕事は、グラフ、数式などでかなりの部分を理解させることができますので。それでも、やはり「コツ」みたいなものはあるんですよね。
 以前、米国の半導体企業で「テクニカルアドバイザー」(技術指導者)というのをやっていたことがありますが、何が難しいか、というと、何より「相手を信じて任せる」ということですね。自分がやれば簡単にできることを、まだ上手くできない相手に任せるのですから、本当に胃が痛くなる思いでした。もちろん、極端に違った方向に向かっているときには軌道修正することもありますが、基本的には手を出さない方がよい。でも、しっかり説明して、相手を信じてやらせていると、最終的には、私の考えていたのとは少し違っていても、彼らなりのやり方で何とかやり遂げてくれます。その結果、身に着けた心得は

 相手を信じて任せたら、あとはちょっとチャンポランで丁度よい

という感じですね。もちろん、相手に能力と意欲がある場合ですが。

人を指導するときには、いつも次の言葉を思い出しています。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

ご存知の方も多いと思いますが、これ山本五十六氏の言葉です。海軍でさえ、このような考え方の指導者がいたんですね。

カウボーイと呼ばれた男

男性/64歳/東京都/自営・自由業
2017-01-18 17:30

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