勘違い。
救急外来で患者さんの話しを聞いていると、たまに違和感を感じることがあります。
外来に来た患者さんが「カロナールを飲んだので、熱はないので大丈夫です。」と言いました。この言葉を聞いて私は、「あれ?この患者さんは勘違いしてるかな。」と思います。カロナールやロキソニンといった薬はあくまでも解熱剤(鎮痛剤として使われることもあります。)です。ただ単に熱を下げるだけの薬です。抗生剤と違って、根本的な治療薬ではありません。なので、解熱剤の効果が切れると、熱は再び上がります。
私の母は保母さんなのですが、例にあげた患者さんと同様の勘違いで、解熱剤で解熱したため、登園させて、案の定解熱剤の効果が切れて熱が上がり、早退させるケースがあるようです。
しかし、解熱剤を使用する事は悪い事ではありません。熱が下がり、倦怠感や関節痛等がとれることで、食事がとれるようになったり、入眠しやすくなるため、上手に使えば風邪が治る手助けをすることができます。
正しい薬の効果を知って、正しく使用してもらえれば良いなと思います。
snowdrop
女性/36歳/神奈川県/看護師
2017-01-21 11:03