金縛りにあった
枕元に髪の長い女が座ってた。
寝るときは常に豆電球だから、その灰色っぽいジャケットとかタートルネックとかも見えた。
私の顔を覗き込んでいて、至近距離に奴さんの顔があるのに、何故か顔は見えなかった。そこだけ真っ黒だった。
私は金縛りによく遭うもんで、毎回強引に抜け出しているのだが、今回はなかなか抜け出せなかった。
耳元で囁き声のようなものが聞こえ出して、女の頭が少しずつ傾いた。そして、顔を近付けてきた。んだけども、
なんか真っ白い腕が目にも止まらぬ速さでニュッと伸びて、その女の顔面にパンチした。
私 の 喉 元 か ら
次の瞬間女も腕も消え去り、私はゆっくりとスマホを手に取り、スカロケアプリを起動して今に至ります。
なんか面白かったから吐き出したかってん……。
それにしてもあの腕なんやろ。女よりもその腕のほうが気になる。
だいまじん いけだ
女性/33歳/神奈川県/サービス業
2017-02-11 05:38