石巻にて①

石巻、こんなに寒かったっけ？
そう思いながら見上げたら、青空と雪雲がまざって時折、小雪も舞うそんな空が広がっていました。
14:46。
日和山にて黙祷。

友人の娘さん(当時3才)、叔母夫婦の墓前に手を合わせました。

実は、娘さんを亡くした友人が今、体調を崩して入院しているんですね。
毎年、連休がある度に会いに行っていたんですが、だいぶしんどかったみたいです。
今日もいつものように会って手を握って、小さくなってる体を見て、私は涙を堪えるのに必死でした。
彼女の6年は後悔の6年だと言われた時、涙が止まりませんでした。
でも彼女は言いました。
「もういいよ。大丈夫」。

あの日、4月から幼稚園に通う娘さんの為に、得意の裁縫の手を生かして、通園用の道具を作っていたそうです。
14:46
大きな地震に昼寝をしていた娘さんを抱き抱え、まずは外へ。
家の鍵と保険証、母子手帳、その日のおやつをバッグに入れ、近くあった湊中学校へ向かう途中、携帯電話を忘れたのに気付き、余震の中で自宅へ戻り、目に入った娘さんの大好きなぬいぐるみを手にし避難。
「津波だー！」
年配の男性の声がして慌てて走り出し、やっと目の前に湊中！
でも
2人は濁流にのまれ、抱き抱えてた娘さんが腕の中におらず、気付いたら友人が湊中の屋上に、避難してきた人たちに抱き抱えられていたそうです。

3/30、娘さんの亡骸を私も一緒に対面いたしました。

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