昔のことを思い出した
故・モモちを生家から譲りうけた頃、しばらく、僕はいっぱしの『育児ノイローゼ』になっていました。
生後4ヶ月、食べることが大事な時期に、モモちがゴハンをちゃんと食べない事について。
理由は明白。
生家ではゴハンの時間。兄弟犬に押しのけられて食べ損ねた仔がいたら、順番に食べられるようにしてあげていた。
生まれてから食いっぱぐれた経験がなく、ゴハンに興味がない仔だったのです。
ゴハンよりも遊び。ゴハン中に外でなにか音がすれば窓へ見にいってしまう。
母犬が一度自分が食べたものを吐き出して離乳食にする、と聞いて、ドッグフードを口に入れて、やわらかくしてから吐き出してみたり。あれはシヌほど不味かった(笑)
まぁ、僕自身、かなり病んでましたな(  ̄▽ ̄)
自身が調理師ですし、早々にに手作り食に切り換えて、最初こそ よく食べてくれたものの、すぐ飽きて残すようになり、ある日、丸ごと手付かずのまま、遊びたがってる様子を見てついにブチ切れてしまい。
「もう食うな!」と怒鳴り散らし、丼を蹴飛ばして、台所中、オジヤをブチまけて。そのままフテ寝。モモちは急いでハウスに逃げ込んだまま、出てこなくなりました。
『不信』そのものの目で僕を見てました。心が締められるような…
あの目は今でも覚えています。
朝、台所にいくと、散らばったオジヤはなくなっていました。僕が寝静まってからハウスを出て、拾って食べたようでした。それも情けない思いに拍車をかけ。
床に座って「父ちゃんが悪かった」と謝って、なんとかハウスから出てきて、ゴハンを作ったけど、やっぱりほとんど残され。
思いあまって、生家を紹介してくれた訓練士の先生に電話すると「なーにやってんの! 死にやしないから2日間メシヌキにしちゃいなさい、ヤバイと思えば食べるわよー!アッハッハ!」だと。
そんなこんな、メシヌキ作戦を敢行。
結局、2日予定の作戦は、途中から泣きつかれ、僕が耐えられず(笑) 1日半で挫折しましたが、キレイに完食。それ以来、嫌いなキノコ類以外は毎回完食するように。
……キノコはキノコで、
壮大な攻防戦があるんですが(笑)
また別の機会があれば。
いろいろありますよね。家族って(  ̄▽ ̄)
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2017-03-19 13:09