スカロケ小説第七話
ayako☆は犬用のリードを手に持ち、散歩と勘違いしてはしゃいでいる華子とさくらをよけて家のドアを開けた。そして、ポケットからクルマのキーを出してピッとしてからドアを開ける。犬たちが我先に飛びこみayako☆はゆっくりと入りドアを閉め、キーを回しエンジンをかけた。
[重要な業務連絡]社員の皆さんへ
今日、スペイン坂スタジオで事件が起き、3人の社員が病院へ運ばれました。命には別状がないとのことです。関係者で協議の結果、しばらくの間、スペイン坂スタジオを閉鎖することになりました。また、スカイロケットカンパニーもしばらくの間、番組の放送を自粛します。なお、チェックインは出来ます。社員の皆様、ご了承下さいませ。 番組スタッフ東京都会社員2014/○/×21:00
二度目の事情聴取も終わり、今、社員は3人だけ残って渋谷の街角で話してる。
「じゃあ!今日はお疲れ様でした!」かぶと丸がケーキともじゃネェに手をふる。
「二度も事情聴取されてほんとお疲れ様だわ」もじゃネェが疲れた声で言ってかぶと丸に手をふる。
「あの~、もう一度スペイン坂へ行ってみたいんですが」ケーキが申し訳なさそうに言った。
カリン
女性/59歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2014-07-04 18:00