私のやりたい事
もう二年くらいになりますか。
一組のカップルが常連さんになってくださって。
女性の方はとても寒がりな方で、毎回ブランケットをお貸して。「常温の水を下さい」といつもおっしゃるので、ある日、思いついて白湯をお出ししたら、とても喜んでくれて。
何度目かの時に、BGMのアンドレア・ボッチェリ(テノール歌手)が「大好きなんです!」とおっしゃって、ボッチェリ談義に花が咲いて、そのうち「いつも歌ってる」という言葉がポロリとこぼれて『いやいや、ボッチェリ、そう簡単に歌えないから!』と思った瞬間、この方が有名な舞台女優さんであることに気がついて。
しかも、僕、この人の舞台、観たことあるぞ(笑)。
まったく、わからんかった ( ̄▽ ̄;)
なるほど。
絶対に冷温の飲み物を口にしない。
尋常じゃない喉への気づかいはコレか。
それ以来、白湯だったり、熱湯だったり、ハーブティーを差し上げたり。出来るだけのことはしようと心がけています。
という、ひとつの例。
いろんな常連さんには、いろんな嗜好があります。
それらに合わせたサービスをすることは贔屓じゃありません。お客様がそれだけ通ってくれた結果です。
飲食店のサービスは誰でも『機会の平等』は保証されていますが『結果の平等』は、お客様しだいなところもあります。初来店より三度目のほうが、関係性が深くなるのも自明なことです。
通りすがりに「コーヒーだけでいいですか?」はお断りしますが、常連様から「ごめん、デザートとエスプレッソだけで行ってもいい?」といった電話は大歓迎です。そういう お付き合いがしたくて、店をやっているのです。
店長業務としてグルメサイトに、嫌な書込みがされてないか定期的にチェックしてますが、レビュアーでしたっけ?凄いですよね。500件とか1000件とか食べ歩いて批評して。
何をどうしたいのか、僕には まったくわからんですけどね…
明日は定休日ですが、とある常連様のために店を開けます。昔からお世話になっているお客様。法事で集まれる日は明日だけ、何よりウチの2階からお墓が見える(笑)
ウチがやらなきゃドコがやる。
キャシャーンがやらねば誰がやる!であります。
重ねてお伝えしますが
誰でも『機会は平等』なのです ( ̄ー ̄)b
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2017-04-02 00:04