できる人案件
もう20年も前の話だし、ご本人も定年されたので時効と思って書きますが、昔の上司がメチャ「できる人」だったと思います。
対外的には、お客様の偉い方々が、何かに困ると地方からでも、電話で相談してきていたんです。すると、「どこどこの何ちゃん、困ってんな~。」と様子を把握し、準備にかかります。
助け船は沢山あるのですが、一度に全部は出しません。相手は一気については来られないからです。
今困っている事について、相手の考えを一歩進めてあげる参考情報を提供します。相手が、なるほどそれなら、と、次に考えることを先回りして仕込みをして置いて、相手のアタマがそこまで来たら、初めて次の参考情報を提示していました。
つまり、相手の考える速度なり段階を踏む時間に無理をかけず、相手のペースで待ってあげる。そして、相手がそこまで来たら、次へ導く。こうして相手が自分のスピードで物事を考え進められるようにしてあげると、相手は常にこちらを頼ってくるようになったのです。
これはスゴいテクニックだなと思いましたが、こちらも簡単ではありません。何しろ、相手のスピードに合わせて、仕込みも万端整えていかねばなりませんし、展開も椀派田とは限りませんから、それはそれで大変でした。
でも、ほとんど日本中の主なお客様から「困った時の○○ちゃん」と頼りにされていた上司は、間違いなく、できる人の1人だったと思っています。
何しろ、それがあったために、日本中の主なお客様から、リピート受注を頂けていたわけですから。
のんびりタック
男性/64歳/東京都/スカロケスポーツサイクリング部
2017-05-10 14:14