やりがいと表裏一体のこと
ひとりで居酒屋をコソコソとやっています。
正直に言います。接客の基本とか技術とかを学んだことはありません。
料理の勉強もしたことはありません。プロが見たら「お前の塩の使い方は間違ってる、出汁の取り方もおかしい」と言うに違いありません。
それでもお客さんは「あ、これ美味しい」と仰る。「お前、料理の腕上げたなぁ」と感心してくださる。
呑んで食べて、たくさん話して、そして「じゃあまたね」とニコニコ帰っていきます。
この仕事を選んで良かったと、そう思う瞬間が、確かにあります。
でも本当でしょうか……?
何故にこんな私の作る料理が美味しいの?本当に美味しいの?
常に不安です。
やりがいは有るのですが、怖れもそれと等しく有ります。
こんな感じで、今宵もあと30分したら暖簾を掛けます……
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2017-06-01 17:06