遠距離恋愛案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆様、お疲れ様です。
遠距離恋愛…切ない思い出です。
もう30数年前のこと…高校卒業と同時に漫画家になるため上京したボクは高校時代から付き合っていた彼女と東京−広島間の遠距離恋愛となりました。
当時は当然ケータイもなければLineもメールもない時代…
彼女と繋がれるのは文通とたまの電話…
東京のおんぼろアパート住まいだったボクの家には電話もありませんでした。
駅前の公衆電話ボックスから1〜2週間に一度程度、彼女の自宅に電話するのが唯一の楽しみでした。
貧乏だったあの頃、なけなしの金を大量の10円玉に交換し次々と投入口へ…
公衆電話の上に積んだ10円玉が残りわずかとなると、とても切なくて…苦しくて…
今の若い人たちには分からない風景だろうな…
その彼女とは一年弱で破局…
地元で新しい彼氏が出来たという手紙…
その手紙には、会いたい時に…寂しい時に会えないのは辛かったという言葉とごめんなさいの文字…
今みたいに何時間も無料で話せたり、パソコンに映る姿を見られたら結果は違ったのかなとか思うけど、人を想う気持ちはあの頃の方が強かったと思うなぁ…
最近は滅多に公衆電話ボックスを見かけなくなってしまったけど、電話ボックスを見ると今でも彼女のことを思い出します。
坂本龍三
男性/59歳/神奈川県/会社役員
2017-06-17 16:26