臨終

人生なんて決して平等ではなくて、
でもその中で運を呼び込む努力をして、
奥さんを欺くようなクソ野郎がたくさんいるなかで、
一切欺かない良い夫に出会えた。

未来を託すバトンもしっかり渡せて、
「もっと」を言ったらキリがないけど、
痛かっただろうし苦しかっただろうけど、
意識が遠のく痛くも苦しくもない最期の瞬間を、愛する家族に囲まれて迎えられた。
全然かわいそうなんかじゃない。
幸せな人生だったんだと思う。


そんな幸せを与えられる良い男になりたい。

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