本日の案件
皆さん、暑い中お疲れ様です。
真っ青な空に浮かぶ白い雲を見ながら、ぼんやりと電車を待つ昼下がり。
ふと視線を向かいのホームに移すと、真っ白なワンピースを着て麦わら帽子をかぶった女性。
しばし目を奪われていると、彼女もこちらに気付いて少し帽子のつばを上げて。
小さく会釈して微笑む姿は、まるで雲がフワリと舞い降りてきたみたいで。
思わず立ち上がって深々と頭を下げる僕。
二人の間には、どこまでも続く天の川のような線路があって。
頭を上げると、視線をさえぎるようにプラットホームに入ってくる電車…。
彼女の姿をまぶたの裏に焼き付けようとしたその瞬間…。
折からの風が彼女の麦わら帽子を飛ばして。
電車を超えてこちらのホームの僕の足下へ。
思わずその帽子を拾い上げて。
しばし迷っていると、発車のベルが鳴り響いて。
結局乗れなかった電車が行ってしまった後、向かいのホームには彼女の姿はなくて。
急いで階段をかけ降りて向かいのホームに続く通路から階段をかけ上がろうとしたその時…。
まぶしい光を背負って少しあわてて階段を降りてくる髪の長い女性。
こちらに気付いて、会釈をして。
一瞬ハッと息を飲んで彼女のもとへ階段を上がって。
二人が近付く度に星屑みたいな光が散らばって。
…そんな出会いを妄想しながら仕事しています。…暑いですね。
たくさんの織姫と彦星が出会えますように。
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2017-07-06 13:44