ハンドル外傷

最近、大人も子供も交通事故による外傷が増えています。特に最近自転車での外傷が増えてます。
ハンドル外傷って皆さん知ってますか？
自転車での外傷で発生しやすいもので、転倒時に胸やお腹にハンドルが強く当たり、胸腔内や腹腔内の臓器が損傷する外傷の事です。
私が遭遇した事例ではハンドル外傷で肝損傷を起こしたケースを見ました。
自転車を運転する際は安全運転でお願いします。飲酒後の自転車の運転も止めましょう！
ハンドル外傷ではないですが、飲酒後に自転車で坂道を下りガードレールに衝突、鎖骨骨折と多発肋骨骨折、外傷性のくも膜下出血を起こしたケースがありました。
高齢者の方で特に気を付けて欲しい方がいらっしゃいます。それは抗凝固薬(バイアスピリン・ワーファリン・エリキュースなど)を飲んでいる方です。抗凝固薬とは血液をサラサラにして、血栓ができるのを予防する薬で、脳梗塞や不整脈・心筋梗塞の既往がある患者が飲んでいるケースが多いです。この抗凝固薬を飲んでいる方は普通の方に比べると血を固める力が弱いため、止血するのに時間がかかったり、止血困難になるケースがあります。交通事故や転倒時に頭を強く打った場合は、速やかに病院に行きましょう。受診の際は必ず抗凝固薬を内服していることを医師や看護師に伝えてください。
もうすぐ夏休み、外出する機会が増えるので、交通事故には気をつけましょう！

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