案件2
以前フランスの会社で勤務していた時、本社へ行くためにスイスのジュネーブから車で行っていました。当時、食い物が美味いという事でスイス航空の飛行機を使っていました。
ある時のフライトで日本から出発した時、滑走路への移動中にコックピットのパネルに異常が見つかったので引き返しますとアナウンス流れ、ボーディングへ戻り始めました。しばらく走ると機長のアナウンスがあり「不具合は修復できましたので、このまま飛びます」との事、そしてそのアナウンスの後ろで副操縦士と航空機関士が手を叩いて大騒ぎしている音が入りました。
本当に大丈夫かよこの機体と思いながらも飛び上がり、フライト半ばの6時間ほど飛んだ時に「ザーッ、バン!」と音がして全てのライトが消えました。エコノミー席がお年寄りの団体さんでCAさんがいくらブラインドを閉めろと言っても、みんな開けっ放しだったので明かりが落ちても暗くはなりませんでした。
パーサーがマニュアルを抱えてやって来て、エコノミー通路の天井パネルを剥がし初めて、しばらくごそごそしているとライトが復旧しました。
その後は何もなく、ジュネーブへ到着しました。
そして帰りにジュネーブのボーディングで待っていると機体に不具合が見つかったので出発が遅れるとのアナウンスがありました。その時に私のスーツケースが屋外のボーディングゲート下のカンカンに陽の当たるところに置かれて、中のチーズが全滅しました。
機体は3時間遅れでやって来て、日本へ戻って来ました。
そしてその後、その機体は200名以上の乗員乗客と共にニューヨーク沖の海に墜落して全員死亡となりました。
航空機事故で死ぬ確率は極めて低いと言いますが、落ちる時には落ちるものです。その時は諦めるしかありません。
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2017-07-20 02:18