案件（ヤギ専務のおやつ…２）

前の会社で大阪勤務していたときに、会社近くの大きなホテルに住んでいました。

ホテルがJR環状線の駅近くにありますので、春休みに関西旅行に訪れる学生さん達もよく利用していたホテルです。

仕事を終えて部屋に戻ろうとしていた時、たまたまロビーへ降りてきた女子大生の4人組がエレベーターから出てきてすれ違いました。4人の女子大生がいれば、一人くらいは天然がいるものです。すれ違って1メートルも進まないうちに一人の子が「凄～い！関西のヤクザ見ちゃった！」と結構ハッキリ聞こえる声で言いました。もう一人の子が「しっ！聞こえるわよ！」、そして他の子が「もう聞こえてると思うけど…」、最期の一人が「行くわよ」と言って、早足でフロントロビーを抜けて行きました。

おっちゃん、ヤクザやないんやけど…　エレベーター前に一人残された私は周囲の人達のにこやかな視線に包まれました。

やっぱ大阪にいれば「だれがヤクザやねん！こんなやさしいオッチャン捕まえて！！」と返して、すかさず「罰として晩御飯はオッチャンの奢りやで、何食べたい？」と行くべきでした。（笑）

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