「本部長、泣きついてもいいですか?案件 〜涼しくなるような恐怖体験〜」
本部長、秘書、社員の皆さんお疲れ様です。
さて、僕の涼しくなるような恐怖体験は…ベタですが心霊体験です。
今から約28年も前の話しになりますが、都内のディスコでDJをしていた時の話しです。
(ディスコ…古いですねー、今の世代に分からないかも知れないので大きなクラブとでもしておいてもいいですよ♪)
さて、営業が終わりお客さんも全て退店したあと、顔ははっきり見えないけど女性と思われる人影がこちらを見ながらスッとパントリー(酒などのストック倉庫)の方に入って行ったのを見た僕は、すかさずウェイターを呼び、まだお客さんが残っているみたいだからパントリーに入ったお客さんを呼びに行くように指示しました。
しかし、ウェイターが行くと誰もいませんでした。
ウェイターが「幽霊でも見たんじゃないですか?」と笑いながらからかうので、ちょっと怖くなった僕はウェイター何人かと酒でものんで恐怖を消そうと近くのBARに行きました。
BARで席に座ると店内は確かにクーラーは効いていましたが、僕の両隣に座ったウェイターの僕側だけが異様に寒いと両隣の二人が口を揃えて言い、しかも二人の僕側の腕だけ鳥肌がたっていました。
怖くなった僕はその日、記憶が無くなるまで呑みました。
それから一週間が経ち、そんな幽霊騒ぎも完全に忘れた頃、当時友だちだった女の子とラーメンを食べて自宅に向かっている途中で、その彼女が突然言いにくそうに…
「ねぇ、変な事聞くけど…最近何処かで幽霊とか見た?」
僕は普通に「ああ!忘れてたけど、先週 店で幽霊かも的な事はあった!…ん?誰かに聞いた?」と聞くと、彼女は聞いてないとの事。
なら何故このタイミングで幽霊?と聞くと
「言おうか言わないで置くか、かなり迷ったんだけど、さっきのラーメン屋さんで気付いたんだよね、貴方の後ろに立っている女の人…ずっと貴方を見てるの…」
僕は忘れていました、彼女は霊感がかなり強くて霊が見えるって昔言ってた事を…
実話です。
つよし
男性/57歳/東京都/会社役員
2017-07-20 12:58