行列の空振り
本部長&美声秘書お疲れ様です。
今は昔、百貨店であったバーゲンの事です。
毎年かなりの行列が出来るので、開店の2時間前から並んでいました。初めての事ですのでキョロキョロしながら列を探していたところ、数人の若者たちがダレた姿で地面に座っていました。やった5番目だ!と思いウキウキしながら彼らの隣に並んでいました。彼らは疲れていたようで。うとうとしていました。「疲れているんだな~」と思いぼ~っと待っていました。不思議だったのは、私の後に並ぶ人が全くいなかった事。開店15分まで誰も来ません。さすがに不安になってなって、思い切って並んでいる彼らです話しかけました。その時の彼らの哀れみの顔を一生忘れません。彼らはー「おじさんでも家に帰りたくないの…?」咄嗟の事で絶句していると、ま、いろいろあるよね。と言いながらヨロヨロて立ち上がって駅の方に消えていきました。後に残された私は、歩道にひとり。「さ、行こうかな」とひとりごとわー多少大きな声で言いながらちょっと歩いていると、建物の反対側にとんでもない列は見つけました。私は、その横をお前たち何並んでいるんだよ!という顔をしながら、心で涙を流しながら駅に向かいました。家に帰って良い散歩ナウシカ出来たとしたり顔で話しましたとさ!
くうとちびは愛犬
男性/62歳/東京都/自営・自由業
2017-07-26 18:10