夏のバイト事件簿(灼熱のキャプテン翼)
食えない学生時代を過ごしていた私なので、相当いろいろのアルバイトをこなしました。
中でも印象に残っているのは、18歳当時に一緒に暮らしていた女の子に頼まれてやった「キャプテン翼」キャラクターショーです。彼女は早苗ちゃん役をやっていたのですが、彼女の班は若林くん役が病欠らしく立っているだけで良いという条件で急遽駆り出されました。リハーサルなどなく、ぶっつけ本番です。時期は夏休みまっただ中。早朝バンで拉致られ、とある埼玉の郊外スーパーに連行されました。
ショーは、屋外のステージで午前と午後の2回。それぞれのショーの後はサイン会と記念写真、握手です。ギャラはとっぱらいで4800円。食事付きです。
たしかに何種類かのポーズをつけて立っていれば良い内容でしたが、とにかく暑い。というか視線は狭いし息苦しい。おまけに頭がデカイ衣装は、結構重く、ほんのり香ばしい匂いも… ふなっしーの気持ちが良く解ります。終了後、体重が3キロぐらい落ちてました。
良かったこと
午前中が終わった後に、ショーを行うスーパーにあるレストランで好きな物がタダで食べられました。ビンボー学生の狙いはもちろん肉。一番高いステーキを頂きました!旨かったな~
悪かったこと1
暑い。死ぬほど暑い。今は冷却装置がついた着ぐるみもあるらしいですが、当時はそんなもの望むべくもなく。てか、意識が無くなる寸前で耐えるのみ。
悪かったこと2
お約束の握手会で繰り出される子供たちの攻撃です。視界が悪いことを利用して、背後や見えない所から飛んでくるパンチやキックの雨あられ。悪ガキたちが「こいつ、中に人間が入ってるんだぜ」って、攻めてくる。おお、そうだよ、若林君じゃねーよ、と呟きながら、親御さんに見えない様に、こそっと頭を撫でるふりをしながら、やさしくグリグリしてやりました(`ー´)
結局、その後、もう一度だけ「キン肉マン」ショーを手伝いましたが、次から丁重にお断り致しました。
結論。夏のキャラショーは拷問です。親になって娘や息子をキャラショーに連れて行ったとき、今のアクターの方々をリスペクトした次第です!
STAYGOLD
男性/58歳/東京都/ゲームの企画屋さん
2017-07-27 13:34