タラレバボーイ(インTOKYO) と呼んで
後悔というものは常に先には立たないわけで。
人生には時折、後悔というものがつきまとうもの。
そんなことは分かってたんだ。
それなのに…。
「あの時、ああしていれば…」
「あの時、ああしていたら…」
そんな言葉が拭えない時だってあるんだ。
そう、今日の俺みたいに。
俺が許せないのは、あの時判断して行動できなかったことなのか。
それとも、勇気を出せなかったことなのか。
どちらにせよ、原因は自分自身であることには違いない。
俺は、そこからこの先のために何を学ぶ?
…きっかけはちょっとした渋滞さ。
ずっと前にある踏切がしまっていたせいもあるかも知れない。
路駐の車も多かったし。
路チュウしてたら冷やかしたくなるような暑い昼下がりだった。
次の瞬間、俺の目はバックミラーに釘付けになったのさ。
この世にあんな美しいものがあるだろうか?
サーモンピンクのドレッシーなワンピースに黒のサンダル。
花びらが舞い散りそうなスマートな歩き方と完璧なプロポーション。
ゴールドのピアスが揺れる度に鐘がなりそうだった。
スローモーションで、その女性は俺の車を追い越して颯爽と歩いて行ったんだ。
俺は急いでパーキングに車を止めて女性を追い、息を切らしながら彼女を呼び止め、
「あなたのような美しい女性を見たのは、生まれて初めてです!お友達…いや、お供にしてください!…あなたの人生の。」
そう言って、連絡先を交換した。。。
…ところを想像しながら、俺は、バックミラーとサイドミラーを駆使して、再び追い越した女性をただただ見送ることしかできなかったんだ。
…どうして、あの時あと少しの勇気と行動力がなかったのだろう。
そんな思いが募るだけだ。
…どうしても酔いたい…そんな夜がある。
そうだ。また、あの道を通ってみよう。
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2017-07-28 23:58