薬の裏の顔
病気を治したり、症状を和らげる薬。
病院だけではなく、市販でも病院で処方される薬と同じものが、薬局で売られるようにもなりました。代表的な物はロキソニンですかね。
このロキソニンは鎮痛剤です。私もお世話になったことがあります。
でもこの薬、ちょっと厄介な「副作用」という裏の顔があります。
ロキソニンが体に作用する過程でロイコトリエンという物質が体の中で生成されます。この物質は気管支を収縮させる作用があります。この気管支収縮作用で、ある病気を誘発させてしまいます。それは喘息です。アスピリン喘息ってよく言われますね。ロキソニンで喘息を誘発してしまうのは喘息患者の内、約10%といわれています。「なんだ、10%か。」と思うかもしれませんが、今まで大丈夫でも、複数回使っている内に症状が出るケースもあります。喘息の人がロキソニンを使う時は注意が必要ですね。
またロキソニンの副作用には胃粘膜障害があります。
私が働いている病院でこんなケースがありました。
腰痛の既往がある患者さんが、吐血で運ばれてきました。患者さんから話を聞くと、腰痛が我慢できなくて、1日20錠ロキソニンを飲んでいたとのことでした。この患者さんは用量を守らず薬を飲んだ結果、ロキソニンで胃潰瘍になってしまったようです。
どんな薬にも副作用があります。副作用がない薬はないです。
なので、薬の副作用を知るために、一度は薬の説明書を読んでみてください。そして必ず用法・用量を守りましょう。
長文失礼しました。
snowdrop
女性/36歳/神奈川県/看護師
2017-08-03 20:47