想い出の鼻唄 ③
【 ダンシング・オールナイト / もんた&ブラザース 】
ライブハウスとはいえ、皆さん第一線で活躍されている人ばかりだから演奏は素晴らしい。
それ以上に楽しみなのがトーク。
メンバー紹介があって、それぞれバラで誰かのサポートとかしてるから、近況をインフォメーションしつつ、業界の裏話に発展したりもします。
ある日 「こん中でさぁ、紅白に出たことあるヤツいる?」といった雑談になり。
「オレ、西城秀樹のバックで出たぞ!」「へぇ~」とか各々、盛り上がる中【マーティ・ブレイシーさん】という黒人のドラマーがポソっと
「オレ、出たよ。紅白」と。
「え?!マジ……あ、そうか!もんた&ブラザースか!」
「レコード大賞も取ったしな」
「うぉ~! マーティすげ~、レコ大は取れねぇ!」
などと、大盛り上がり。
マーティさん、ジャズドラマーなんですが、もんた時代からの縁で所属が『北島三郎 事務所』という(笑) 「桂銀淑のツアーに出ます。皆さん、良かったら来てね 」とか、会場爆笑。
そんなこんな。
がぜん、いわゆるスタジオ・ミュージシャンと呼ばれる人達へ興味が湧いてきましてね。
下北沢の中古レコード屋を回って、高値のものはそんなに買えないから、1枚 100円の在庫処分品の山の前に座って、たいがい、名前も知らない歌手やら、すでに芸能界から消えてるアイドルのアルバムとかなんですが、延々と1枚1枚 ライナーノーツをひっぱり出しては参加ミュージシャンを確認して、気になるヤツをまとめ買いしたりしてました。
一度の作業にだいたい3時間くらい(笑)
店員さんに「邪魔だから外でやって」とか言われて、階段の踊り場に専用の場所を用意してもらって。
バカだよね (*´∀`)
土方隆行さんというギタリストがいて、スピッツのプロデューサーでも有名な人なんだけど、八代亜紀の【 雨の慕情 】でギター弾いてることを発見したりして。
「さすが演歌の女王はサポートも豪華だな」とか。
時に高校2年。
無駄な知識ばかり膨らましていきました。
(つづく)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2017-08-16 03:20